蒸し製玉緑茶の茶葉 釜炒り製玉緑茶の茶葉
嬉野茶は、山深い自然と「日本三大美肌の湯」の一つとしても有名な嬉野温泉に囲まれた佐賀県嬉野地区とその近郊で約500年以上
もの昔から育まれています。主産地の佐賀県南西部に位置する嬉野町は、周囲を山に囲まれ、なだらかな山間部で霧深く、昼夜の温度差が
あり、日照量などの条件が茶の栽培に適していると言われ、県下でも風味豊かな茶産地です。
中国の陶工・紅令民が釜を持ち込んで炒葉製茶法を伝えたのが始まりと言われる釜炒り製玉緑茶は、丸みを帯びた形状に仕上げられ、
釜擦り独特の艶があり、香気が強く、喉越しさっぱりとした味わいです。
現在は、摘んだ茶葉を高温で蒸し、乾燥工程を経て作る蒸し製玉緑茶(別名グリ茶)の生産量がほとんどで、くるっと丸まった勾玉状の
形が特徴です。程良い甘味と渋味が調和した味わい深いお茶で、そそぐたびに味や香り、コクと旨味の移り変わりを楽しめる人気のお茶です。
伊萬里の茶葉
伊萬里茶は、かつて古伊万里の積み出し港で栄えた伊万里津があり、現在も伊万里焼で知られ
ている焼物の里・佐賀県伊万里市と長崎県の県境の山間部の日南郷地区で、太陽の光をたっぷりと浴び、
丹精込めて作られています。
その場所は、戦後の開拓地で、終戦後に引き揚げ者の方々が機械などない時代に鍬や鎌など
だけで畑を切り開いていったという歴史ある土地と言われています。
また、朝晩の温度差が茶の育成にメリハリを与え、味をまろやかにし、程良い香りとコクを
育みます。霧も多く、土質の肥料分が豊かで、お茶づくりに適している場所で作られています。
くるっと丸い形状をしており、人里離れた山奥で作られた山のお茶ならではの香ばしい渋味と
甘味が調和し、後味にコクが広がる美味しさで人気です。
伊万里 日南郷地区近くにある竹の古場公園では、毎年5月の連休に「つつじ祭り」が開催されます。
※開催日時は観光協会や市役所の方に直接お問合せ下さい。
※開催日時は観光協会や市役所の方に直接お問合せ下さい。
八女茶の茶葉
八女茶は、福岡県八女市、黒木町、星野村の八女地方を中心に、澄んだ空気の中、清らかな 水と肥えた大地で育まれているお茶です。
八女地方は、九州最大の河川である筑後川と清流に謳われる矢部川に挟まれた筑後平野南部に
位置し、高温・多湿で霧が発生し、日中と夜間の温度差が大きく、年間の降雨量が多いので、
上質な茶栽培に適した気候条件のもとで作れられています。
棒状の茶葉の形が特徴で、豊かな香りと、まろやかで渋味が少なく、八女茶特有の優しい甘味と濃厚な旨味の後味が人気です。
鹿児島茶の茶葉
鹿児島県は、九州の南部に位置し、温暖な気候を活かして、新茶の摘み取りは4月上旬から始まるため「日本一早い新茶」の産地としても
有名です。平坦な茶園が多い為、摘採の効率化が進んでおり生産量は静岡県についで全国第二位とも言われています。豊かな自然と輝く
太陽のもとに広がる寛大な大地で育まれた鹿児島茶は、茶葉の緑色が濃く、ツヤがあるのが特徴です。さわやかな香りとコクがあり、
味はまろやかで濃厚な旨味をお楽しみ頂けます。また、鹿児島県南九州市知覧町にて栽培されているお茶、知覧茶も農林水産大臣賞
などの数々の賞を受賞しており、有名です。