お茶には玉露、煎茶、くき茶、粉茶、番茶、ほうじ茶、玄米茶、抹茶、紅茶、ウーロン茶など、いろんな種類の茶葉があります。それぞれ同じお茶の樹から出来ていますが、産地や製造方法が違うだけで、形状や色、旨味・甘味・渋味も違います。まずは飲んでみたいお茶の茶葉を選び、いろんなお茶を試して飲んでみて、自分の好きなお茶を見つけましょう。
淹れたお茶の約99%は水です。お茶を美味しく飲むには、お茶を淹れる水が大切。 日本の水道水はカルキ消毒されている為、そのままでは美味しく飲めません。水道水を使う時は3分〜5分沸騰させるか、約5時間汲み置きすれば、ある程度カルキ臭が抜けます。外国産のミネラルウォーターの場合は軟水の方がお茶の旨味、渋味、苦味成分がバランス良く溶け出しやすいので、軟水を選ぶようにしましょう。
お茶のおいしく飲むためには、お茶の持っている味や香りを十分に引き出す事が大切。お湯の温度でお茶の味と香りは変わります。高温のお湯で注ぐと、香り高く、カテキンやカフェイン、苦渋味成分が出やすくなり、色・味が濃くなります。 旨味成分(アミノ酸類)を味わいたいなら、ぬるめのお湯でじっくりと。この原理を使って、自分の好みのお茶を淹れてみましょう。
複数の湯呑みにお茶を淹れる時は、お茶の濃度が一定でなければなりません。
写真のように(1)⇒(2)⇒(3)の順に少しづつ注ぎ、
次は(3)⇒(2)⇒(1)の順で繰り返し淹れる
『廻し注ぎ』をしましょう。
また、最後の一滴まで注ぐ事で、茶葉が開ききらずに二煎目、三煎目も美味しく頂けます。
お茶の葉はとてもデリケート。温度や湿度、光によって変わりやすく、他のものの臭いも吸収しやすいという性質も持っています。
そのため、開封したら早めに飲んで頂きたいもの。保存する場合は、透明でない密封容器に入れ、暗くて涼しい、臭いの少ない所で保管を。冷蔵庫・冷凍庫の保存もひとつの手です。その場合は、他の食品が移らないように密封しましょう。出入れ時の温度差には注意し、中に湿気が入らないようにしましょう。